ブリ連発のド迫力!磯竿4号のレッドゾーン(限界手前の弧)

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今回は、元大阪府釣り連盟会長の佐藤功氏に同行しての釣りでした。

佐藤氏は、僕の波止釣りの師匠と深い交流があるお方で、以前に師匠からも「佐藤先生に、キチっと釣って頂くように」と「指令」も受けているわけですが、今回の釣りの事前の打ち合わせでは「兼やん、アジ、エエな。アジ釣りたいな」と、最近ピリッとしないアジ釣りをご所望でした。

「また難しいことを言わはるわ」ナンですが、「ああ、今度こそシッカリ釣って貰わないと、師匠に合わせる顔が無い」という事もあって、「青物と両天秤でやりましょう」という提案をして、「任せるわ」と了解を頂きました。

プランとしては、佐藤会長にはアジ釣りをメインでやってもらって、青物竿の番は僕がやって、ドカンと来たら、それから会長にファイトしてもらう。「うん、これしかない」と、イメージを膨らませていました。

リハビリは磯竿5号をブン曲げで

早朝からアジはパラパラ食ってくる程度で、「やっぱり、アジはピリっとせんなぁ」と思っていた所で、青物竿にアタリが来ました。クーラーをファイティングチェアーに出来るようにレイアウトしてたので、早速、会長に着席頂いて、竿を渡して、ファイト開始。

また、よりによってデカいのが・・・笑

実は会長、少し前にご病気をされてて、入院をされていたわけですが、今回は退院後の「病み上がりからの初釣り」という事なので、ある意味、今回の釣りは「リハビリ」です。で、いきなり5号の磯竿に9キロクラスのブリです。(笑)

いやいや、84歳のご高齢ということもあるし、どうでしょう、普通なら「(竿を)起こせない」となると思いますが、そこは磯釣り歴55年の底物師です。リハビリも、「このくらいの荒療治の方がエエんちゃうか」と、勝手に決めてました。笑

情け容赦なく走り回るブリを相手に懸命に耐える会長

存分に楽しんで頂くのは良いですが、無理はイケません。取り込みの所は僕が助太刀に入りましたが、見事に95cmのブリをゲットされました。

まだまだこれは「ウォーミングアップ」です。笑

ドラグが機能しない古いリール

佐藤会長、55年も磯釣り(底物中心)をやっていれば、石鯛リールもたくさん持っているわけで、今回は、その中から、古いチタノスタナトルの3000番を持って来られました。

アジはピリッとしないし、「退屈なので青物の道具も出すわ」という事で、持参した磯竿の遠投4号のロッドに、このタナトルをセットしましたが、これが「事件」の始まりでした。

セッティングは僕の役目。底取りからスタートし、狙いダナ「底から1m」をカウンター数値で確認する

ラインはフレッシュ(新品)だし、間の取り方も良かったので、「あるかも知れない」とは直感的に思ってましたが、この道具には一投目からアタリがありました。しかし、食い込まない。

「アジがアクティブでは無い(潮色が澄みだした)」こと、「オキアミのサシエの残り具合が中途半端」なこと、「イワシエサへの反応がある(触るけど持ち込まない)」ことから、「水温が下がって、やや、活性が下がり気味」と、この時点で読み切れました。こうなると、「サシエを切り身にする」というのが定番の攻め方です。「(青物が)いれば、確実に入る(当たる)」と、確信をもって投入しました。

で、まあ、こういう時は、当たるんです。釣りってそういうもんです。笑

デカいっ!一気に持ち込まれる

猛烈に伸されてしまったので、「立て直すところは僕が」で、直ぐに選手交代となりましたが、ここでリールのトラブルが判明しました。

まず、ラインを交換して入れる時に硬く巻きつけてないので、今の衝撃的なアタリでドラムにラインが食い込んでしまって抜けない。(強く引っ張れば抜けるかもですが、切れるのが怖いので出来ない)

しかも「ドラグが機能しない」(滝汗)

そしてさらに、よりによって、デカいのが当たってきてたので、「下手をすると竿をへし折られる」と思いました。

延べ竿でやっているようだった。とにかく弱るまで耐える

通常は3番の付け根から4番でタメにいくと青物は取りやすいですが、それをやるとへし折られるかも、なので、もっと伸されてバット(元竿)に負荷が掛かるように竿をさばきました。しかし、難しい。

10mほど巻き込めた時点で、セルフドラグ(クラッチを切って指ドラグで操作)が可能になったので、この時点で、少し余裕が出ました。で、もう10m巻き取って、せっかくの一発なので、後半のやり取りは会長にお任せしました。

いやいや、取り込めてよかった。。。

この後、もう一発取り込んで、合計3本の釣果。アジは中アジと小アジで10匹ちょっと釣りました。

ブリは90cmから95cmと型が揃った

後日会長に電話したら、「左腕が痛いから湿布貼ってる」と、めっちゃ嬉しそうにお話されてました。笑

「病み上がりなのに、ブリ相手に磯竿では、明らかにオーバーワークだったし、少し無理をさせたかも知れない」と心配になって電話したんですが、めっちゃお元気でした。笑

いや、しかし、佐藤会長が「カセ釣りレッドゾーン」を地で行ってくれたは嬉しかったです。詳しくは以下の動画をご覧ください。

2021年12月20日 ブリ連発のド迫力!磯竿4号のレッドゾーン(限界手前の弧)

使用タックル

青物釣り

ロッド:がまかつ パワースペシャルフカセ5号、磯竿4号遠投タイプ
リール:海魂2000T、チタノスタナトル3000
道糸ハリス:フロロ12号
針:真鯛王15号

サシエ:冷凍イワシ
マキエ:冷凍イワシ

アジ釣り

ロッド:海上釣り堀真鯛用ロッド
リール:手巻き両軸リール(アブガルシア)
道糸:フロロカーボン8号
仕掛け:串本胴付き仕掛け(ハリス4号・がまかつ2本針)
オモリ:40号

サシエ:オキアミ
マキエ:オキアミ

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兼崎 秀治串本大島カセ釣り研究所代表

投稿者プロフィール

串本大島カセ釣り研究所を運営しております、HN海信(本名:兼崎秀治)です。
波止釣り、磯釣りを経て、現在カセ釣りに夢中ですが、12歳から釣りやっているので、釣り歴は40年以上です。

現在後進の色々な人に釣りの魅力を伝えるべく、日夜邁進しております。どうぞよろしくお願いします。

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コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. 2021年 12月 24日

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