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12月上旬から2月下旬にかけて、串本のカセでは青物釣りがアクティブになりますが、この後半は海鳥(カモメ)も非常にアクティブで、オキアミやイワシエサのマキエサにも群がってきます。
越冬のため日本に飛来し、春には繁殖のため海を渡るカモメは、渡海のための体力を蓄えるためか、1月、2月には、極めて食欲旺盛になります。
マキエの横取りに徹するエサ鳥(取り)だけならともかく、困ったことにサシエにも飛びついてくる事もしばしばで、空に向かってやり取り(鳥?)をした経験のある方も、多数おられると思います。
釣り糸や釣り針、あるいはルアーで負傷したカモメの画像や映像に心が痛む良心は、あなたも持ち合わせているはず。なので、カモメが掛かれば心が痛むし、ナンとかして上げたいと思うはずだし、どうしてイイか咄嗟に思いつかないなら慌てるはずです。
というわけで、カモメの外し方を文章、映像にして残そうと思いました。
釣針に掛かったカモメの外し方手順
手順としては、落水させて、引きずり上げて、首根っこを摑まえるですが、この時に、噛まれたりつつかれたりすると、怪我もするし腹も立つと思います。安全に快適、かつスマートに外して帰してやる方法がありますから、それを詳述します。
(1)まずは落水させる
カモメは針掛かりすると、必ず飛び立つので、空に向かってやり取りをすることになりますが、海側に竿でタメて、まずは落水させます。横や後ろなどにも暴れ狂って飛びますが、顔の向きを変えてやる感じでロッドを操作すれば、顔が向いている方向にしか飛ばないので、ここいらを理解して落ち着いてさえいれば簡単に落水させることが出来ます。
(2)ラインを手繰ってカセに乗せてしまう
(磯釣りの人は、磯に引きずり上げてください)
首根っこを摑まえ無いと針は外せないので、まずはカセに引きずり上げてしまいます。怯えているので触りに行くと攻撃的になると思いますが、好んで触りに行くような代物でもないし、サッサとやります。
一度掴んだラインは放さないようにだけ気を付けてください。下手をすると、大事な大事な竿とリールが空を飛ぶことになります。
(3)ラインを足にはさんで引っ張る
ラインをまたいで手前に引っ張ると、足の間にカモメの首を挟むことが出来るので、こうやれば簡単に首根っこを摑まえることが出来ます。
もちろん、「優しく引っ張り出す」ですが、首の骨とかめちゃ柔らかいので、乱暴にさえしなければ普通に出来ます。防寒着を着こんでいる時期なので、防寒の上からなら、噛まれようがつつかれようが、全く大したことはないので、全く怖いことも無いです。
状態を確認して放す
足に針が刺さっていたり釣り糸が絡まっているような個体もいるので、そういうのは、綺麗にして上げてください。で、綺麗な状態を確認後、放り投げれば勝手に飛んでいきます。
一連の手順は動画で確認してください
啓蒙活動として動画制作
今回は、動画制作のために「鳥を釣る」という事をやりましたが、これは「針の外し方」を伝えるためのもので、決して、面白半分、遊び半分で鳥に針を掛けたのではないという事は解って欲しいと思います。
なので、「俺もやってみよう」で、真似て鳥を釣るのはしないで下さい。意図せず「掛かってしまった時」に、キチっと対処できるように、動画を複数回視聴してコツをイメージできるようにしてもらったらと思います。
正直なところ、この動画の制作と公開は、どうしようかと思ってました。釣るところを真似されて、上手にハリを外せずにラインを切って放してしまう人とか出てきたら、これは本末転倒に他ならないからです。
また、「啓蒙活動を建前に、お前、鳥釣って遊んでじゃねぇ」とか「お前が釣ってるやん」とか、ほざくバカもいるかもです。最近、当研究所にもアンチがいますから、こういう難癖付けるネット民なんかもいると思いますが、そういう次元の低い話では無く、鳥の保護は、自然保護の一環であり、それは、長い目でみると、子供たちに良い釣り場を残す活動の一助にもなるという事を解って欲しいと思います。
これを解ってもらった上で、僕は断言します。
「鳥を大事にしたら、必ず良いのが釣れます!」
だから、釣りに行った時、カモメには、イワシを少しで良いので上げてくださいね。
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