電動リールを使ったイワシフカセ・ゼロセットと船べり停止機能

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ここ最近、飛躍的に増加傾向にある「電動リールを使ったイワシフカセの釣り」ですが、先日の釣りで、「大きな問題点」というか、「ここに気づいてないと竿を壊してしまいますよ」という「注意点」に気づきました。

ちょっと大事なところなので、電動リールをワードローブに加えた人も、これから加えようと思っている人も、ぜひ、当コラムをご熟読頂ければと思います。

まずはここ最近の傾向を覚えておこう

串本のカセのイワシフカセの青物釣りは、やろうと思えばほぼ全域で出来ます。近年(と言ってもここ2、3年)は、須江、浦見、浅海のいずれかが(好)ポイントになっていますが、2016年とかは大島港を出たところとかでもやってましたからね。

要は湾内の小割の状況とかで青物が釣れるポイントはその時々で変わることがあるという事。で、それぞれのポイントでは、当然ながら、エサ取りやブリ、メジロ以外の釣り物も変わってくるという事になります。

また、数年前と比較して、湾内の環境や状況も変化しつつあるんですが、この様々な変化についての詳述は、長くなるのでここでは割愛させて頂きます。

さてさて、

ここ最近、「増えたなぁ」とか「エエ加減にしてくれ」と思えるイワシフカセのエサ取りですが、2021年の冬季から2022年の春先までは「小ムツ」、そして、最近(2022年初秋)多いのが「カマス」です。

ムツもカマス(特にアラハダカマス)も食べると美味しいので、適当に釣れればお土産としては価値のある魚かもしれないですが、これらの魚は歯が非常に鋭いので、湧いてしまうと何が困るかというと、チモトが確実に傷つけられるので、針の結び替えばっかりしないといけない、となります。傷ついたチモトでそのまま釣りをしても、肝心の青物には、全部切られてしまいますからね。(傷がついたラインでは本来の強度の半分も出ないと思って正解です)

アラハダカマス。歯が非常に鋭いので、6号くらいのハリスでは直ぐに吹っ飛ばされる

他には、サワラ(サゴシ)も近年冬場にはよく釣れるし、浦見なんて、「当たらないからドンドン深く」とかやっているとエソが頻発したりするし、浅海(深いところ)では、場合によってはハモが連発で当たったりすることもあるし、(浅海)奥では、ウツボの生息量は確実に増加傾向にあります。お解りの人も多いと思いますが、これらの魚は、全て、歯が非常に鋭いので、もう一回言いますが(書きますが、かな?笑)、「針の結び替えばっかりしないといけない」となります。

それぞれのポイントで、それぞれ、こういう厄介なエサ取り(食ったら美味いかも知れないけど、ハリスを傷つける代物)が、状況や環境の変化によって「増加傾向にあるんじゃないか」と、当研究所では見てますが、真理のほどは、どんなもんでしょうね。

電動リールのゼロセットと船べり停止機能

イワシフカセのリールは、ある程度の大きさの両軸リールが使いやすいわけです。

カウンター付きでナイロン系のラインでフル巻きが利いて、ドラグ力もそこそこ欲しいとなると、石鯛リールが条件的には揃っているわけですが、石鯛リールはレベルワインダー(平衡巻き機能)が付いてないので、初心者の人、あるいは、レベルワインダーが付いてないリールに不慣れな人には扱いづらい代物でもあります。

以前は、船用の手巻きリールでちょうど良いモノとかたくさんあったわけですが、それが、この令和の新時代では「小型の電動リール」となってきた(変化してきた)わけですね。

この変化はガラケーがスマホにとって代わった時に似ています。バッテリーの軽量化はこれから、まだまだどんどん進むだろうし、もう数年もすれば、両軸リールの手巻きリールは、ガラケーみたいに「古臭いモノ」になっている可能性は限りなく高いモノになっているんじゃないか、とかも思ったりします。

まあ、両軸リール(電動リール)の将来像(蛇足ですねぇ)はさておき、電動リールには、「船べり自動停止機能」なるものが付いているわけです。(下図参照)

シマノのプレイズの取説のキャプチャーを抜粋

船べり自動停止について、注目するところをピックアップすると

  1. 電源を入れた初回投入では6mで船べり停止する
  2. 2回目の投入で5秒以上止めていた位置を次回からの船べり停止位置とする
  3. 水深表示が1.0m未満の場合は、安全のため1mの設定になる

問題は、この3番。「水深表示が1.0m未満の場合は、安全のため1mの設定」です。

水深表示ってのは、底取りをして底をリールに覚えさせる(底をセットする)って理解で正しいだろうか。で、これ、(底取りを)やらない人が使うと、全部、2回目(の投入)以降はリールのカウンターが1mの所まで、自動で巻いてくることを意味しているって事ですよね。

電動リールを使う人は、全員が全て取説を何回も読んで、色々なセットの仕方とか、機能とか、全て理解しているだろうか?

「いやいや、そんなもん読んでない」って人が大半だと思いますけど、違いますかね?

(特にオッサンの自覚がある人は「字を読むのが苦手」とか言ってないですか?笑)

ゼロセットは、初回投入時には、ほとんどの人がやる、というか、電源を入れたそのタイミングでゼロになるわけですが、フカセの場合だと仕掛けが針一本なので、「トップガイドの所に針でゼロセット」とかやる人が多いと思いますけど、これ、間違ってますかね?

巻き込みによるロッドの破損と背中合わせ

キチっと最初の設定をやってないから、空針を巻き上げレバーを使って巻き上げて、カウンターが1mの所まで自動で巻いていること(人)が多いんですよ。

で、ここで、最善に述べた「ここ最近の傾向」について思い出してください。すなわち、「歯の鋭い魚が多くなったので、針の結び替えばかりやることが多くなった」という話だったですが、針の結び替えの繰り返して、1m以上切ってしまった(短くなってしまっている)のに、ゼロセットのやり直しをしてなかったら・・・

そうです、巻き込みによるロッドの破損が起こります。

潮が早いから、あるいは、「速攻でタナまで入れて釣ったろう」っていう人は、針上80cmとかにオモリを使うわけじゃ無いですか。ちなみに、針の位置が穂先でゼロセットして、底の設定をせずにカウンター1mのとこまで自動で電動リールが巻き上げてきたら、針上80cmの所にセットしたオモリは、穂先からたった20cmの所まで来てしまうってことになります。

3回くらい針の結びなおしをやって(針上80cmの割玉オモリもその都度上にずらしますよね)、ゼロセットをやり直してなかったら、もう、それだけで危険は直ぐそこで、しかも、(夜明け前の)暗いうちの方が、そういう、歯の鋭い厄介なエサ取りは多いと思うと、開始から30分も立たないうちにトラブルになって、その日一日の釣りが台無しになることも予想されます。

これ、想像で書いているわけじゃないです。

ここ最近は、同船サポートで、電動リール使用のお客さんと釣りをする機会が多いわけですが、巻き込みトラブル寸前みたいな瞬間を何度も目撃しているし、実践で気づいた盲点というか、注意点なんですね。

トラブルを回避するためには

空針の巻き上げを自動でやってくれる電動リールは「楽でエエわ」は確かで、それは僕も強く感じます。笑

カモシ(天秤フカセ)なんか、電動じゃなきゃ、「やってられない」が本音と言えば本音です。

この手の釣りは、30号、40号の軽いオモリより80号、100号の重いオモリを使うとまた違った発見がある

天秤フカセは、高切れトラブルが無い限り、ゼロセットのやり直しとか必要ないですが、フカセの場合は、針を結びなおすだけでゼロの位置が変わるし、その都度ゼロセットをやり直すのが、「正確にタナを攻めている」ってことになるのは確かとは思います。

しかし、一投事にエサ取りにチモトを傷つけられて針を結びなおして、その都度ゼロセットをやり直すとか、ブリ、メジロも入れ食いになると、飲まれた針とかチモトから切って針を結びなおす場合とかも多発します。要は、ゼロセットのやり直しばっかりやるってのは、実践者の観点からは現実的では無いと僕は思います。

また、フカセの場合は、オモリが付いてないか、付いていても3号から5号程度の軽いオモリなので、「正確なタナ取り」って言っても、そう思っているのは、「それをやっている釣り人の自覚だけの問題」で、実はサシエの入っているタナなんて、結構ファジー(いい加減とか適当)だったりします。

3mくらい穂先からラインを出して、その位置でゼロセットにしておいて、「カウンター+3m」とかで、タナを把握するようにするのが、トラブルを回避するためにベストじゃないか、とか思ったりますけどね。(それで十分釣れると思う)

魚が掛って巻き上げレバーで巻き上げてくるときは、おそらく、このトラブルは起こりづらいと思います。魚との距離を測ってタモ入れとかするし、最後は手巻き状態の方がやりやすいですからね。

空針の回収時は、緊張感も無ければ油断しっぱなしで気の緩みはダラダラ状態でしょう。そういう時に、寝首を搔かれるように、このトラブルはやってきますからね。

電動リールをイワシフカセで使われる人は、ぜひ、注意してくださいね。

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兼崎 秀治串本大島カセ釣り研究所代表

投稿者プロフィール

串本大島カセ釣り研究所を運営しております、HN海信(本名:兼崎秀治)です。
波止釣り、磯釣りを経て、現在カセ釣りに夢中ですが、12歳から釣りやっているので、釣り歴は40年以上です。

現在後進の色々な人に釣りの魅力を伝えるべく、日夜邁進しております。どうぞよろしくお願いします。

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