グレが釣れんのでイワシエサで「アレ」を釣る

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

この日はサロンのメンバーの寺本君のお誘いで浅海奥のグレ釣り行ってきました。

今期の浅海奥のグレは4月から食いだしたので、「今期はどれだけ釣れるんだろう」とか、かなり期待してましたが、5月(GW頃)に沖からの激流が湾内に入って来て、それからどうも、調子が上がらない感じになってます。

水の状況は、目視できる範囲としては、「少し例年に比べて透明度が高いかも」くらいなんですが、湾内のアオサは壊滅状態に近いし、春先に小割のブイや波止際で採れるヒロメ(ワカメです)なども全く無いし、どうも、黒潮の蛇行も5年を経過して、湾内の水質は以前(以前って言っても数年前)とは「別物になってきたのではないか」とかも思ってます。

僕の場合、串本のカセ釣りは2013年の梅雨時期からグレ釣りで入りましたが、どうも時間の経過とともに、積み上げてきた引き出しが“腐食を始めている”というか、水質や環境、状況の変化への対応力が問われる時代に突入したのかなと思ってます。

数年前からここいらの危機感はありましたが、この冬は青物の釣れ方も例年と比較してかなり感じが違っていたし、春先の乗っ込みの真鯛もピリッとしなかったり、グレも調子がイマイチだったりで、魚は居るのは居るはずなんですが、何か違う事をやっているような、独特の「違和感」があるというのが、ここ最近の釣行時に感じていることです。

基本的に、「オッサンは変化が苦手」。僕だって、ご多分に漏れずではありますが、何かを変えて、何らかの突破口を開く必要がある、とは常々思ってます。

そりゃそーと(閑話休題)

潮はかなり良く見える

浅海のグレ釣り場は、流れの向きで大きく釣果が変わります。

基本的に、波止方向への流れか苗我島向きの流れでグレの食いは活発になりますが、このポイントの常識として、満ち潮時にこの流れになりやすいです。これは浅海のグレ釣りに通っておられる御仁であれば、知らない人は居ないでしょう。

こういうの(ここいらの常識)も、どうも、ここ最近は疑ってかかる必要があるような気がします。

ここ最近は、早朝のマズメ時に「深いところを浅く釣る」という感覚が勝るように思います。「浅く釣る」というのは、具体的に7mから9mくらいのタナを釣るのが(浅海のグレ釣りの)「常識」というものですが、このくらいのタナで釣れるときは、最近の潮色ならグレは目視できると思うんですが、見えるのはタカベやシオ(カンパチの幼魚、15cmくらいの多いです)くらいで、潮的には見えてもおかしくないに、ほとんど見えません。

見えないから釣れないのかって言ったら、2、3枚から数枚程度は食ってきます。で、早朝のマズメの時合いが終わったら、いい流れが来ていても、砂漠を歩いているような状態になることがしばしばです。笑

僕はオッサンだから、少し昔ばなしもしますが、2013年から2014年なら、最近の潮の状況であれば2,30枚は釣れたと思う。そのくらい、潮は感じが良いんですが、「どうなってんやろ?」ってな感じです。

で、寺もっちゃんと釣行した6月の2日も「潮は完璧」(流れの向き強さ、色、透明度、エサ取りの具合、文句なし)でした。(いや、長い前振りで申し訳ない)

7mのタナで食ってきた。このタナで食ってくるときは入れ食いになるのがパターンだが・・・

2連発でグレを当てて、「今日は普通に釣れるやろ」と思っていたら、上(画像)の1枚を釣ってアタリは遠のき、暫くして当たってきたのはおそらくサンノジで、こいつは根に当たってハリスを切られてしまいました。

どうも調子が上がらない、今季の浅海のグレ釣りの象徴的なパターンを地で行っている感じがしました。

ウツボを釣る

浅海の奥は海底形状が険しく、色々な根魚が生息してますが、もちろん、ウツボもたくさんいます。

ウツボって、姿形は気味が悪いし、歯が強烈で危ないので嫌う人も多いですが、食べてみると、ビックリするほど美味しい魚?でもあります。

「グレもピリッとせんのでウツボでも釣るか」という事で、寺もっちゃが持参したマイワシ(ヒラゴイワシ)をエサに狙ってみました。

ウツボと言えども3キロ以上ある個体。竿は分曲がる(笑)

ウツボ仕掛けは太刀魚用のワイヤー仕掛けを試してましたが、ここいらのウツボは「巨大なヤツ」も居るので、40号ハリスで仕掛けを作ってみました。とにかく、歯がカッターナイフのような鋭さがあるので、8号や10号で吹っ飛ばされることもしばしばで、グレやイサギも思うように釣れないし、「アタリに飢えている」ということで、「絶対に取れる仕掛け」でやりました。笑

竿が分曲がってご満悦の寺もっちゃん。笑

潮氷でとにかく冷やす。冷えると大人しくなるが、冷えるまで大暴れだ

飲ませ釣りを放置では、エサがくたばって、潮が下がって海底にサシエが着底して、なんてことになるとウツボはよく当たるんですが切られることが多いと思います。小さいのなら上がってくるんですけど、浅海のウツボは、ご覧の通り「デカい」ので、直ぐにぶち切られるわけです。

それと、ウツボ料理は、下処理が命とも思います。キッチリ冷やして持ち帰ることと、表面のヌメリ取りがキモで、これを手抜きするとにおいが出るので美味しくないです。

興味のある人は、釣って、食べて見られると良いと思います。

2022年6月2日 グレが釣れんのでイワシエサで「アレ」を釣る

使用タックル

グレ釣り

ロッド:BBX SP-SZII 1号(ウキフカセ)、BBX SP-SZ 1.2号(棒ウキ)
リール:BBX テクニウム 2500、3000
道糸ハリス:ナイロン2号(ウキフカセ)、ナイロン3号(棒ウキ仕掛け)、ハリス3号
針:グレ針7号(がまかつ新製品)

サシエ:モイストペレット、アオサ
マキエ:乾燥ペレット

ウツボ釣り

ロッド:青物用ロッド
リール:中型両軸リール
道糸ハリス:道糸フロロ8号、ハリスはフロロの40号
針:ヒラマサ針14号

エサ:イワシ(ヒラゴイワシ)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly
アバター画像

兼崎 秀治串本大島カセ釣り研究所代表

投稿者プロフィール

串本大島カセ釣り研究所を運営しております、HN海信(本名:兼崎秀治)です。
波止釣り、磯釣りを経て、現在カセ釣りに夢中ですが、12歳から釣りやっているので、釣り歴は40年以上です。

現在後進の色々な人に釣りの魅力を伝えるべく、日夜邁進しております。どうぞよろしくお願いします。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

ピックアップ記事

  1. 2023-7-24

    【引退特別寄稿】カセ釣り奮闘記・10年間の串本のカセ釣り(第三章:Youtubeとビジネス展開 その4)

    (アイキャッチ画像はお手上げ画像。この時のために用意してたわけではないけど。笑) カ…
  2. 2023-7-21

    【引退特別寄稿】カセ釣り奮闘記・10年間の串本のカセ釣り(第三章:Youtubeとビジネス展開 その3)

    (視聴者の求めるものは、このようなブン曲げでは無い、と解ったけど) カセ釣り奮闘記・…
  3. 2023-7-21

    【引退特別寄稿】カセ釣り奮闘記・10年間の串本のカセ釣り(第三章:Youtubeとビジネス展開 その2)

    (アイキャッチ画像は同船サービス(2023年3月20日)のもの。笑顔が絶えない良いサービスだったが、…
  4. 2023-7-21

    【引退特別寄稿】カセ釣り奮闘記・10年間の串本のカセ釣り(第三章:Youtubeとビジネス展開 その1)

    (アイキャッチ画像(上画像)は2018年7月9日の釣果。このクエ釣りが動画に収まったことでYouTu…
  5. 2023-7-12

    【引退特別寄稿】カセ釣り奮闘記・10年間の串本のカセ釣り(第二章:カセ釣りレッドゾーン その2)

    (アイキャッチ画像(上画像)は2021年1月22日の釣果。釣り場速報の取材時のもの、11㎏の大型) …

カテゴリー

ページ上部へ戻る