タカノハが釣れたらグレはダメ

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タカノハ鯛について、フェイスブックグループ・串本大島カセ釣り研究会のタイムラインにコメントがあったので、コラムにしてみました。

タカノハが釣れたらグレはダメ

「タカノハが釣れたらグレはダメ」ってのは、磯釣りのグレ釣りにおける定説になっているわけですが、本当だろうか?

これ、理由は、「タカノハは底にいて動きが遅いので、そんなドン臭い魚がサシエを取るようでは、グレはダメ」、あるいは、「底まで何も取らずに、サシエが行った(入った)から、ドン臭いタカノハでもサシエが取れるという事で、潮がダメ」ということらしいです。

タカノハ鯛。美味しいという人もいれば、猫マタギという人もいる。生息環境で、かなり味が変わるんだろうけど、串本の湾内のは美味いんだろうか?

僕が思うに、これ、「部分的には当たっているかな」、と言った感じです。

磯釣りやってた頃、タカノハが朝一番に釣れて、日が上がってからグレが入れ食いとか経験あるし、タカノハが釣れたからと言って、「今日は全くダメ」って判断するのは、「ちょっと気が早いかな・・・」と結論付けたことがあります。

要は、釣りには「時合い」ってのがあって、時合いが来れば連発で当たったりするわけですが、それは、その時合いのタイミングで、ターゲットが「群れでエサを取りに来ている」ってことじゃないかと思います。

群れでエサを取りに来ているタイミングでは、他の魚は、少し遠慮気味になるだけというか、例えば、10万匹の大群の中に、100匹の小勢では、美味しいエサが空から降って来ても、小勢は本能的に腰が引けるって事ですね。

タカノハが当たるってのは、上層から中層に掛けて、やる気のある魚たちがいないタイミングでよく当たります。また、ポイント的に、湾奥とか、底が滅茶苦茶荒い、いわゆる「イガミ場」ナンて言う所でよく当たるし、こういうポイントはグレ釣りには不向きだったりもします。

という、色々な要素や理由が絡んでいるって事なんですが・・・

まあ、磯釣りの話はさておきます。

2021年9月22日・浅海奥のグレ釣り

さて、2021年9月22日・浅海奥のグレ釣りでは、朝から4発ハリス切れや針外れによるバラシがあって、8時頃だったですかね、チヌが釣れて、このタイミングで僕は「今日のグレは厳しい」と判断しました。

バラシは、相手がグレでないことは明らか、というか、ハリス切れもチモトが吹っ飛ばされるし、当たった瞬間に竿は結構なパワーで伸されるし、この釣りでチモトが噛み切られて、こんな感じで伸されるってのは、経験から言っても、「アイゴの良型かサンノジ」と見てました。

ただ、針外れも2回ほどあったので、「もしかして、イシガキダイの小型が当たってきているかも」ってのもありましたが・・・

そういうイメージの中、当たってきたのが、このチヌだったわけですね。

浅海のチヌしては小さい。ここいらのチヌは50アップで普通。逆を言えば、「このサイズを釣る方が難しい」とも言える。ただの負け惜しみではあるが・・・笑

浅海のグレ釣り場(浅海奥)は、チヌが釣れることが、稀にあります。

おそらく、適当な数もいるとは思うんですが、「ここで専門的にチヌ釣りをやる人がいないのでハッキリしないだけ」と僕は思ってますが、どうでしょうね。

それはさておき、僕は、浅海奥のグレ釣り場では、過去に10枚程度、チヌを釣っていると思いますが、いずれの時も、

  • グレ釣りには厳しい潮や状況
  • 流れが反対向きに流れるタイミング(特にロイヤル向きに流れ始めるタイミング)

こういう状況やタイミングであったり、チヌが釣れると「潮が変わるとかしてくれないとグレの状況は回復しない」ってのも、感覚的にですが、知っています。

アイゴかサンノジが適度に当たって来るし、エサ取りは猛烈で5mから下には、アオサですら通してくれない状況で、チヌが当たってきた。

しかも、(潮の)流れ的には、これ以上ないくらいグレ釣りに適した流れ(波止方向に適度なスピードで流れていた状況)で、前日にも、隣のカセではグレ釣りの釣果があったし、ケチをつけるとしたら「潮色がイマイチ」くらいですが、それでも、このくらいの潮色でも、このカセではグレを入れ食いにした経験が何度もある・・・

そんなこんなで、やっとの思いで当てたのが、グレでは無くチヌ。

いやもう、「答えはこれか」でした。(「帰っていいよ」って言われた感じでした。。。笑)

縦の釣りと横の釣り

通常、浅海のグレ釣りは、「タナにキチっと道具を入れる釣り」です。

波止の横で湾奥という事で、雰囲気的には、のぺっとしているように見える海域ですが、水深が結構あって意外と潮を通すし、グレは波止の敷石や小割の網などに付いているので、マキエでカセの周辺におびき出して、タナをキチっと釣る釣り方で、これまで実績を積み上げてきました。

この釣り方に、ほぼ間違いは無いとは思いますが、昨日の釣りでは、実績のあるタナにグレの気配が全くなかったです。なので、「浮いているかも知れない」と判断して、5mから7mくらいのタナを狙いましたが、1.5号の棒ウキの釣りでは、ほぼ100%、アタリも無しにエサを取られるというような状況でした。

こういう状況で考えられることは、魚が下から上がってきてサシエを取って反転する(縦型の釣り)というより、横から飛び出してきて、水平に取る(横型の釣りの)感じかも知れないと、これも感覚的に思いました。

磯釣りのグレ釣りなどで、「なるべく軽い仕掛けで釣る」ナンてのと同じです。で、こういう状況を専門用語で「オモリを嫌っている状況」と言います。

浅海のグレ釣り場は本来、縦型釣り場です

グレは本来、横型の釣りが主流だし、この常識があるので、修行時代に横型の釣りはかなり試したんですが、結果的に、横を意識するより、縦を意識した方が最終的に良い釣りになるっていうのを確信が持てるまで試した経緯もあります。

浅海のグレ釣り場は本来、満ち潮釣り場です

6時過ぎに満潮の当日は、午前中は引き(下げ潮)。

引き(下げ)のタイミングで、猛烈なエサ取りで、いつものタナでのアオサの取られ具合からも、「グレがそばにいる感じは全く無かった」し、9月というのは最も高水温になるし、猛烈なエサ取りの発生は、裏を返せば、「水の活性は非常に高い」とも言えるし、試行錯誤の打ち返しを続けた結果、「浮いているかも知れない(オモリを嫌っているかも知れない)」にたどり着いたという事です。

スルスル仕掛け。ゼロ負荷のウキを通して、すり鉢型のストッパーでウキが落ちてこないようにするだけ。仕掛けは至って単純だが、この釣りの奥の深さは計り知れない

そして、一応、こういう時のために準備しているゼロ仕掛け用のフカセウキを取り出して、状況が「いつも通り」に変われば、直ぐに深い所も狙えるように、ゼロスルスルに組み上げて、思い通りに当たったけれど、チヌだったという・・・

今日の、そのタイミングの一つの釣りを攻略するために、脳内HD(引き出し)にメモリされた色々な情報や知識を形にして、出てきた答えが「帰っていいよ」だったということです。

せめてタカノハでも当たってくれたら

このサイズ(バリコ)が多かったです。干物にすると良いという人が大半ですが、浅海のアイゴは、このサイズでもお刺身最高です!

アイゴは適度に釣れましたが、2ヒロ半で馴染ませて、1ヒロ入るまで(クッション水中が1ヒロシモるまで)でバキューンでした。タナで言ったら3mから5mまでと思いますが、ナンでかしら、アイゴは、こういう釣り方でよく釣れます。(磯釣りで時化などでイガミ場でしか釣りにならないような時に必殺技にしておけば退屈はしないと思います。というか、磯釣りの話は蛇足なので、こんなもんに・・・笑)

上層(5mまで)では、アイゴが、結構な数で群れていると思いました。中層以下は、アオサで何度も試しますが、メカブの硬いところをサシエにしても、跡形も無く取られるし、ハリスに適度に入る傷からも、フグ系のエサ取り(おそらくキタマクラ)だろうと思いました。

グレはいるにはいるはずですが、タナが解らない上、良型の群れは入っていないと見ました。入っていれば、勢力的に逆転して、グレの時合いのタイミングがあるはずですが、上層はアイゴが活発で、中層で当たったのがチヌで、しかも、エサ取りの異常発生という・・・

「少なくとも、日が変わるまで、状況が好転することは無いな」(当たってました。笑)

浅海にも、タカノハはいると思うんですが、昨日は、一粒もペレットのマキエを食べれなかったでしょうね。全ての層で、色々な魚が「お祭り」だったですからね。

「タカノハが釣れたらグレはダメ」ってのは定説ですが、「せめてタカノハでも当たってくれれば」というような一日だったです。

蛇足ですが、「タカノハは動きが遅い」ってのは嘘ですよ。結構素早いし、底で当てたら一発目の突っ込みはそれなりです。

だいたい、そんなに動きが遅けりゃ、生存競争が過酷な磯場で生き残れませんから。笑

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兼崎 秀治串本大島カセ釣り研究所代表

投稿者プロフィール

串本大島カセ釣り研究所を運営しております、HN海信(本名:兼崎秀治)です。
波止釣り、磯釣りを経て、現在カセ釣りに夢中ですが、12歳から釣りやっているので、釣り歴は40年以上です。

現在後進の色々な人に釣りの魅力を伝えるべく、日夜邁進しております。どうぞよろしくお願いします。

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