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この日はカセ釣りレッドゾーンの研究メンバーの向井地さんと、「ナンでもイイからデカいのを」という企画で浅海奥のカセに乗りこみました。

台風前で、この翌日から「時化の予報」という事で、カセの撤収日に当たるこの日は、「風は東だし、外(海)はうねり」という条件になるので、湾内の釣り(特に浅海奥の釣り)は期待値が上がります。これまで、こういう日(カセの撤収日)は「奥でグレ釣り」は、筆者の一つのパターンとして常識化してました。

ただ、今期に関しては梅雨の間グレもパッとしなかったし、同所に青物や「モンスター(ナンか解らんけどデカいヤツ)」の気配があることは感じていたので、向井地さんには、「アリゲーター(特注の青物用ロッド)に石鯛リールで12号のフロロを入れてきてください」と指示しました。せっかくの向井地さんの愛竿ですからね。「このロッドのレッドゾーン(限界手前の弧)も体験しないと・・・」、という所です。笑

マヅメは土砂降り

カセに着くなり土砂降りで、暫くすると遠くで雷も鳴り出しました。いきなり撤収を視野に入れた釣りの組み立てを強いられますが、イワシフカセでデカいヤツを狙いながら、ペレットのズボでグレも狙います。潮は底潮が緩く北西方向で、この向きではグレは期待薄。なので「イワシフカセでナンとか」と思いますが、イワシを撒いてもエサ取りの活性は「妙な低さ」でした。

直感として「おかしい」「ナンか違う」だったし、このエサ取りの出方を脳内HDにメモリーされた数々のレッドゾーンの釣りのパターンに照らし合わせますが、答えはおおよそで「ナンも無いか、デカいヤツか」でした。(統計的なデータから見ても確率的には半々といったところ)

雨脚が強く集中力も欠くし、色々試してみるっていうのは出来ないので、こういう時は道具の強度を上げて保険を掛けておくのが良かったりします。そういう点では向井地さんの竿(アリゲーター)に12号の通しは安心感はありました。

暫くするとアタリがあって、メジロが一発挨拶に来てくれました。(雨が強かったので写真が撮れなかったです)

モンスターの強襲

この後、暫くアタリは無かったですが、イワシの取られ方は骨付きで返ってきたり頭だけで返ってきたりなので、「エサ取りの小アジがたくさん居るのに、活発にサシエにアプローチ出来ない何か」を感じてました。

隣のカセでは常連の石川さん夫婦が石物狙い(ウニマムシ)でサンバソウやイシガキを好調に掛けているし、イワシの取られ方でもイシガキが触ったであろう形跡もあったので、イワシの付け方を変えてそういうのも狙ってみたりもしますが、どうもパッとしない。

雷も止まったし集中力を上げて、「こうなったらデカいヤツ一本狙い」で、イワシ付け方を大物仕様にして底すれすれを狙いますが、着底と同時にドカーンと竿は曲がるところまで一気に曲がりこむ強烈なアタリが来ました。

瞬時に「デカい」とは解ったし、反射的に僕が竿を持ちましたが、向井地さんはこれと勝負をしに来ているので即座に選手交代。「シッカリ(竿を)持って」と檄を飛ばした次の瞬間、見たことも無いほど愛竿のアリゲーターロッドはブン曲がり、強めに絞めてあるはずのリールのドラグは悲鳴に近い音を放ちます。「あ、アレだったか。笑」

この狭いポイントで12号のラインでは厳しい相手の上に、向井地さんは78歳のご高齢でもあるので、「どうサポートしようかな」とか思っていた矢先に、穂先はむなしく空を向きました。

まあ、串本のカセ釣りに通っていれば「あるある」です。この後、雨は小雨に変わりました。

飲ませ釣りを試す

このバラシの後、エサ取りの活性が上がりました。(もう、めっちゃハッキリしてます。笑)

前回、タカベを釣って持ち帰った向井地さんは、「タカベの土産も欲しい」(めっちゃ美味しい魚ですからね。笑)とサシエにオキアミを使いだしたので、「あらら、このタイミングにグレを釣らんと」とは思いましたが、この悪天候の中、メジロを持っているしレッドゾーンも体験できたので、「まあ、アジとかシオ子とかタカベを追加するのもエエかな」とは思いました。

暫くすると、この道具に20cmくらいのサバが来たので、「飲ませ釣りをしましょう」と提案しました。サバをエサにした飲ませは激熱ですからね。

僕が持ち込んだアルファタックル・オデッセイAM302に飲ませ釣りの仕掛けをセットして、反対向きに置き竿で入れましたが、直ぐにドカンと舞い込むアタリが来ました。もちろん、向井地さんに楽しんでもらいます。

ブリかなと思っていたらデカいカンパチ。ちょっとビックリ

小サバをエサにした飲ませ釣りは、青物の他、クエやヒラメ、大型真鯛などをこれまで釣ってきましたが、良型のカンパチも釣れました。飲ませ釣りのエサには最高かもです。

メジロがハマチに見える。笑

暫くして、また小鯖が釣れたので、「もういっちょう」で試しますが、次のは着底と同時アタリが来ました。(もちろん、これも向井地さんにやってもらいます。笑)

(強いのばっかりで、このくらいでお腹いっぱいになったと思う。笑)

季節的にブリ、メジロは細見ですが、引きの強さは特筆もので、やっぱり水温が高いと魚は元気がイイなと思わされます。

隣のカセの石川さんに頂いたウツボや干物用の小物も入ってクーラー満タンになりました。

オキアミの完全フカセ、タナ80cmでシオ子入れ食いに。笑

この口のデカさ。スゴイっ!

雨がひどかったので、その点はつらかったですが釣果としては上出来だったとも思います。今後は、もっと良くなってくるとも思います。

尚、この日は雨がひどかったので釣行経過の記録撮影は出来ませんでした。なので、YouTubeチャンネルへ新しい動画のアップロードはありません。悪しからずご了承ください。

使用タックル

イワシフカセ

ロッド:アリゲーター別注
リール:海魂2000T
道糸ハリス:フロロ12号通し
針:フカセヒラマサ14号

サシエ:冷凍イワシ
マキエ:冷凍イワシ

飲ませ釣り

ロッド:アルファータックル オデッセイAM302
リール:海魂3000T
道糸ハリス:フロロ12号、ハリス12号
針:真鯛王15号
オモリ:25号

サシエ:活きサバ

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兼崎 秀治串本大島カセ釣り研究所代表

投稿者プロフィール

串本大島カセ釣り研究所を運営しております、HN海信(本名:兼崎秀治)です。
波止釣り、磯釣りを経て、現在カセ釣りに夢中ですが、12歳から釣りやっているので、釣り歴は40年以上です。

現在後進の色々な人に釣りの魅力を伝えるべく、日夜邁進しております。どうぞよろしくお願いします。

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コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. 2022年 7月 23日

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